3.11のあの日からTVは東北弁。いわゆるズーズー弁です。
それでもTVに映る方々は非常に濁点を取り話すが、イントネーションは抜けない。
一からげに東北弁と言うものの、土地柄でイントネーションであったり、名称自体がまったく呼び名が違っていたりする。
上京したての頃はNHK「おしん」の影響で“お国なまり”とは山形や群馬方面の方言を東北弁と思っていた方が多かった。
「それ違うしぃ~」と思いながらも、話すことはできなかった。
恥ずかしいわけではないが、対等に話す相手が居ないとやり取りができなかったのである。
標準語で「そしたら・・・」と言う言葉。
大槌では「したらば・・・」とか「ほったらよぉ・・・」もしくは「うんだばさぁ・・・」と状況に応じて使用。
上京して初めての年に親戚の姉を訪ねて見知らぬ土地に着いた。
駅の脇にある交番で道順を聞いた。一通り聞き「ふむふむ?!はいはい。ほったらこの道まっすぐ行って・・・」
交番のおまわりさんはポカーンと口開けてこっちを見てる。
びっくりしただろうなぁ。「何を掘る気?!」
まず、事無きを経て道順はわかりましたけどね(笑)
髪をとかす → 髪をけずる
ゴミを捨てる→ ゴミをなげる
この辺はちょいちょい出てくる言葉。
美容師を目指していた私はよく「髪けずんなきゃ」と言っては同級生に「鉛筆削んじゃないんだから」と突っ込まれていた。
体の部位でもかなり呼び名が違う。では上から言ってみよう!!
おでこ→でんび 目→まなぐ 眉毛→こうの毛 あご→あぎた うで→けいな 膝小僧→ひざかぶ かかと→あぐど
だいぶ日本国中で聞きなれてきたかな?東北弁。
だが侮れない、まだまだ田舎の標準語レベルで雛ってしゃべってっから。えっ!!テロップが無(ね)えどわがんねって・・・。じゃぁ本気でしゃべったらもっとわがんねぇでば。
テロップほとんどひらがなで濁点だらけになるでば(爆)
主人(釜石)との会話は標準語となまりの混合ですな。
ヒートアップ時は周囲には何を揉めているか分からないようです(笑)
幼少の頃、岩手県内陸から大槌の某幼稚園に転入したとき「かだれ!」というのが何のことやら分からず仲間に入れなかったことを思い出しました。「かてる【糅てる】」という語が辞書にあると知ったのは、ずっと後、大人になってからのことです。
返信削除大槌という地名も、現地では「おーづづ」または「おおづち」と言っていたと思うのですが、報道される公式名称は「おおつち」なのですね。 きっと「濁点を取らねば…」という意識が作用しているに違いありません。
そういえば、もしや、と思って古語辞典を調べてみたら…ありました。
けづる【梳る】
現代日本語では「くしけずる」とも言うようです。 きっとこういう由緒正しい言葉がたくさん生き残っているのでしょうね。