2011年4月20日水曜日

語る事が出来ない

今朝の日テレの『スッキリ!!』になんと同級生が特集として出ていた。
会社に出る寸前のギリギリまで見続けた。

彼は仕事をしながら消防団に所属していた。
彼本人も被災に遭い、津波にものまれていたということを知った。

周囲の人は言う「九死に一生を得た」と。
確かにそれぞれがそうだったのかもしれないが、被災地で聞いた話を目の当たりにしてそんな生ぬるいものではなかった事・・・衝撃を受けた。

ずっと誰にも言わない。言ったところで共感は得ないと思っている。
惨劇・・・。
としか言えない。
テレビには出ない本当の怖さ、恐ろしさ。
辛すぎて、恐ろしすぎて私も誰にも言えない。
そこに遭遇したした人々・・・避難所で夜誰かが呻く。
「はやぐ逃げろぉ~」「たすけでぇ~」と。

主人の母は生き延びてからの究極の数日間が辛かったと話してくれた。
避難所で渡されたのは、新聞紙とビニール袋それで寒さを凌ぐように言われた。
建物の中に居るものの、余震が来れば直ぐに外の広場に移動。
その夜は幾度となくその繰り返し。眠る所ではない。

建物の中に居ても怖いので、広場で火を焚いている所に行くが零℃近い真夜中に炎で暖まることも出来ずまた建物へ。

被災地に赴いた時の寒冷を考えれば、本当に極限の状態だった事を痛感。
波にのまれてずぶ濡れで避難所に来る人は何人もいたと言う。

書き出してしまえばそれまで・・・やっぱりテレビと変わらない(;_;)
どんなに想像をしても分からないと思う。
映画館のような迫力の画面でも表現は出来ない。感じる事は出来ない。

360度見渡す限りの空虚。無くなってしまった家々。
そして縁のある人々との繋がりを感じなければ、痛みは分からないだろう。

今回支援してくれた人の中に、阪神大震災の時にボランティアに行った方が一言「僕もあの時被災地に行ったからものすごく分かる」
心の中に頭の中に閉まったまま・・・。
被災地の方々も生々しく見た現実はあまり語らない。
私もナゼだか誰にも話せない。

0 件のコメント:

コメントを投稿