2011年4月12日火曜日

先人の教え

また今日も携帯のエリアメールが鳴り響く・・・。「くるぞ!!」と構える。
日に何度か繰り返し来ると、慣れが生じてくる。
そのせいか、微動だにしない人さえ出てくる。
本当にそれでいいのか・・・?
映像では見てもやはり“対岸の火事”にしか感じていないのだろう。
誰もが「自分は大丈夫!!」と思っている事が大きな間違いである事をもっと切に感じてほしいです。

いま、突然そのままの着姿で何日間も放り出されたら・・・?考えてください。
運良く上着を着れたら良いでしょう。かばんを持っていたら少しは気が楽?

昔、子どもの頃から言われた事をよく考えてみると、何かの備えである事が分かりす。
全ては行儀だけのものではないと言うこと。

★はきものを揃えなさい。
よく祖母に「逃げる時は外に向って逃げるんだ。お前たちは家の中に逃げるか?!」と言われた事を思い出しました。
★部屋は掃除して、下に物を置くな。
深夜に地震や津波が来たときに、真っ暗中でも足元が安全であるように。
★使ったものは元の場所に。
暗闇でもあるべき場所にあれば、探さずに持って出られる。
★車はバックで入れる。
これは教官に言われた言葉。災害に遭ったときに直ぐに出られると。
★どこに、誰と遊びに行くのか?
親になって気がついた。災害が起こった場合いる場所が分からなければ本当に困る。
探す当ても無い状態になってしまいます。
自分が子どもの頃は「うるさいなぁ」って思っていたけど・・・。
これが一番大事なこと。
当たり前のことであることは、身の危険を守る事でもあったのですね。
今回の災害で子どもたちも本当の意味が分かったようです。

先人の教えは何らかの意味があったのです。
よく祖母は、地震が来たらご飯を食べて腹いっぱいにしてランドセルを持て!!と地震の度に言ってましたっけ。
その一食を食べたことと、食べなかった事ではその後にいつ食べれるか分からないと言う事もわかっていたのでしょう。
地震が来ると祖母は私達が食べてるそばから、握り飯を握っていた。その姿が目に浮かびます。

震災から1ヶ月が過ぎ、少しずつ少しずつ被災地も変化してきています。
家族たちも落ち着きが出て、現在は住処を探しております。
住処が落ち着いたら魚屋を立ち上げるべく準備を始めることでしょう。

赤浜の造船所も船を直す為、瓦礫の撤去に取り掛かる様子です。
船があれば漁が出来る。漁があれば魚も上がる。

三陸の幸を早く皆様に届けられる事願って、我が家族を応援していきます。

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